震災のたびに
真っ暗な森の奥、手探りの道を通りぬけたら
湧水がわいていると信じることが出来るのかな?
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5年前に震災があって、ある日突然
思いもよらない事が起こると知った。
一瞬にしていろんな物は失われると。
すべての人にとって、死は遠いものじゃない、
私はたまたま生き残っているだけだと感じた。
あれから、メメントモリという言葉が頭から離れない。
いつどうなるかわからない、
だからずっと住みたかった土地に住んでみようと決めた。
こっちに来るときに
”そうやって都会から淘汰されていくんだ”と誰かが言った。
その原理から行けば私は淘汰されたのだろう。
今の自分はといえば苦しいこともたくさんあるけど、
間違いなく力強くなったなと感じている。
絵に対する向き合い方も変化した。
私に関しては行動した結果、
後悔はないし、本当に良かったと思っている。
それでも5年が経って多少のしがらみが産まれ
強く想ったことも、日常に埋没していく部分はある。
そんな中、震災が起こっって
もう一度、自分の生き方について考えている。
たくさんの命が問いかけてくれてる。
真っ暗な森の奥、手探りの道を通りぬけたら
湧水がわいていると信じることが出来るのかな?
生きている限り、恐れずに選択して行けるかな?
道を照らす人になれるかな。